八菅山一帯は古くから神仏混交の信仰の聖地で、中世に遡る関東でも有数の修験道の霊場でした。明治時代の廃仏毀釈により、神仏習合の修験は解体され、明治以降は郷社八菅神社となりました。毎年３月２８日に開催される八菅神社例祭での火渡りは、１年の無病息災を祈る伝統行事で、山伏装束の人たちが燃え盛る火の中を歩く光景は、往時の荒行を今に伝えています。なお、例祭では一般の人も火渡りに参加することができます。